「カバー工法を検討しているけど、ルーフィングって何?」
「見積書に防水シートと書いてあるけど、どれも同じじゃないの?」
「屋根材ばかり説明されたけど、ルーフィングは重要なの?」
このような疑問をお持ちの方も多いのではないでしょうか。
屋根リフォームを検討する際、多くの方はガルバリウム鋼板やSGL鋼板などの屋根材に注目します。しかし実は、屋根を長持ちさせるうえで非常に重要なのが「ルーフィング(防水シート)」です。
屋根材は雨や紫外線から建物を守る第一の防御ラインですが、万が一雨水が侵入した場合に建物内部への浸水を防ぐ最後の砦がルーフィングです。
つまり、
屋根材よりもルーフィングの方が重要
と言われることもあるほどです。
この記事では、カバー工法で使用されるルーフィングの役割や種類ごとの特徴、耐用年数の違いについて詳しく解説します。
そもそもルーフィングとは?
ルーフィングとは、屋根材の下に施工する防水シートのことです。
一般の方からすると、
「屋根材が雨を防ぐんじゃないの?」
と思われるかもしれません。
しかし実際には、どんな屋根材でも完全に雨水を防げるわけではありません。
強風を伴う雨や経年劣化によって、少量の雨水が屋根材の隙間から侵入することがあります。
その時に建物内部への浸水を防ぐのがルーフィングです。
もしルーフィングがなければ、
- 雨漏り
- 野地板の腐食
- カビの発生
- 構造材の劣化
などにつながる可能性があります。
そのため、屋根リフォームにおいてルーフィングは非常に重要な存在なのです。
カバー工法ではルーフィングを交換するの?
結論からいうと、カバー工法でも新しいルーフィングを施工します。
カバー工法は既存屋根を撤去しない工法ですが、その上から新しい防水シートを敷き込みます。
一般的な施工手順は、
- 既存棟板金の撤去
- ルーフィング施工
- 新しい屋根材施工
- 棟板金施工
という流れです。
つまり、
カバー工法の寿命はルーフィングの性能に大きく左右される
と言っても過言ではありません。
せっかく高性能な屋根材を施工しても、ルーフィングの品質が低ければ十分な耐久性を発揮できない可能性があります。
カバー工法で使われるルーフィングの種類
ルーフィングにはいくつか種類があります。
それぞれ特徴が異なるため、違いを知っておくことが大切です。
アスファルトルーフィング940
もっとも一般的なルーフィングです。
アスファルトを染み込ませた防水シートで、価格が比較的安いことが特徴です。
ただし近年のカバー工法では、あまり採用されないケースも増えています。
耐久性はおおよそ10~20年程度とされています。
初期費用を抑えたい場合には選択肢となりますが、長期的な耐久性を重視する方には物足りないかもしれません。
改質アスファルトルーフィング
現在もっとも普及しているルーフィングです。
アスファルトに改良材を加えることで、
- 防水性能
- 耐久性
- 柔軟性
が向上しています。
耐用年数の目安は20~30年程度です。
カバー工法を行う多くの住宅で採用されています。
価格と性能のバランスが良く、非常に人気があります。
ゴムアスファルトルーフィング
改質アスファルトルーフィングの中でも高性能な製品です。
柔軟性が高く、釘穴への追従性能にも優れています。
万が一釘の周辺から水が侵入しようとしても、防水性能を維持しやすいことが特徴です。
耐用年数は20~30年以上が期待できます。
長期的な耐久性を重視する方に選ばれることが多い製品です。
粘着ルーフィング
裏面が粘着層になっている高性能タイプです。
釘を使用せずに施工できるため、防水性が非常に高いことが特徴です。
- 雨漏りリスクを抑えたい
- 防水性能を重視したい
という場合に採用されることがあります。
費用は高くなりますが、高い防水性能を期待できます。
ルーフィングによって耐用年数は変わる?
結論からいうと、大きく変わります。
例えば高耐久なSGL鋼板を施工したとしても、ルーフィングの寿命が短ければ屋根全体の寿命も短くなります。
目安としては、
| ルーフィングの種類 | 耐用年数 |
|---|---|
| アスファルトルーフィング940 | 10~20年 |
| 改質アスファルトルーフィング | 20~30年 |
| ゴムアスファルトルーフィング | 20~30年以上 |
| 粘着ルーフィング | 20~30年以上 |
となります。
そのため、
「屋根材は何を使いますか?」
だけでなく、
「ルーフィングは何を使いますか?」
も確認することが重要です。
なぜルーフィング選びが重要なのか?
多くの方は屋根材ばかりに注目します。
しかし実際に雨漏りが発生する原因は、
- 板金部分
- 屋根材の隙間
- 施工不良
など様々です。
そんな時でもルーフィングがしっかり機能していれば、建物内部への浸水を防げます。
つまり、
ルーフィングは雨漏りを防ぐ最後の防水ライン
なのです。
見えなくなる部分だからこそ、安価な材料ではなく信頼できる製品を選ぶことが大切です。
カバー工法で後悔しないための5つのポイント
① 屋根材だけで判断しない
ガルバリウム鋼板やSGL鋼板ばかりに注目するのは危険です。
ルーフィングも必ず確認しましょう。
② 耐久性の高いルーフィングを選ぶ
カバー工法は決して安い工事ではありません。
少しの費用差で寿命が伸びるのであれば、高耐久品を選ぶ価値は十分あります。
③ 見積書の記載内容を確認する
見積書に
「ルーフィング一式」
だけしか書かれていない場合は注意が必要です。
製品名まで確認しましょう。
④ 安さだけで業者を選ばない
極端に安い見積もりは、見えない部分でコストを削減している可能性があります。
ルーフィングのグレードも確認することが重要です。
⑤ 実績豊富な業者へ依頼する
どんなに高性能なルーフィングでも、施工が適切でなければ意味がありません。
施工実績の豊富な業者を選びましょう。
まとめ
カバー工法で使用するルーフィングには種類があり、それぞれ耐久性や防水性能が異なります。
特に近年のカバー工法では、
- 改質アスファルトルーフィング
- ゴムアスファルトルーフィング
などの高耐久タイプが主流になっています。
屋根材は目に見えますが、ルーフィングは工事後に見えなくなります。
しかし、雨漏りから建物を守る最後の防水ラインとして非常に重要な役割を担っています。
そのため、
「どんな屋根材を使うのか」
だけでなく、
「どんなルーフィングを使うのか」
にも注目することが、後悔しないカバー工法につながります。
見積もりを取る際は、ルーフィングの種類や製品名まで確認し、長く安心して暮らせる屋根リフォームを選びましょう。
