「屋根のカバー工法って、どんな工事なの?」
「うちの屋根でもできるの?」
「葺き替えと、何が違うの?」
屋根リフォームを調べると、まず出てくるのがカバー工法です。既存の屋根材を撤去せず、その上から新しい屋根材を重ねる工事で、重ね葺きとも呼ばれます。
結論からお伝えすると、カバー工法はスレート屋根や金属屋根で、下地が健全なときの候補です。瓦屋根、下地の腐食、深刻な雨漏りには向きません。
この記事では、定義・向き不向き・施工の流れを短く答えます。費用の内訳、工期、屋根材、注意点の深掘りは、それぞれの記事へ進んでください。
カバー工法とは
カバー工法とは、今の屋根材を残したまま、その上から新しい屋根材を施工する工事です。解体と廃材が少ないため、葺き替えより費用と工期を抑えやすいのが特徴です。
主にスレート屋根と金属屋根で使われます。いま多いのは、軽量なガルバリウム鋼板やSGL鋼板です。屋根が二重になるので、雨音や暑さの軽減も期待できます。
ただし、既存を活かす工事なので、下地が健全であることが前提です。表面だけ新しくしても、野地板や防水層が傷んでいれば、あとから不具合が出ます。
葺き替え工事との違い
葺き替えは、既存の屋根材をすべて外し、必要なら下地から直して新しい屋根にする工事です。カバー工法は既存を残します。
| 項目 | カバー工法 | 葺き替え |
|---|---|---|
| 既存屋根 | 残す | 撤去する |
| 下地の補修 | 健全なことが前提 | 傷みごと直せる |
| 費用・廃材 | 抑えやすい | 高くなりやすい |
| 向く屋根 | スレート・金属 | 瓦や傷んだ下地 |
下地まで傷んでいるのにカバーを選ぶと、原因が残ります。安さだけで決めず、点検の結果で分けてください。
カバー工法が向いている屋根
カバー工法が候補になるのは、次のような屋根です。
- スレート屋根(色あせ、ひび、防水の低下があるが、下地は健全)
- 金属屋根(サビや腐食が軽度で、下地に問題がない)
- 雨漏りが起きていない、またはごく初期の屋根
築15〜30年のスレート住宅で採用されることが多いです。見た目の劣化だけでは判断できないので、雨漏りと下地の確認が先です。
金属屋根でも、サビが進行している場合はカバーより補修や葺き替えが適することがあります。
カバー工法ができない屋根
次に当てはまる場合は、カバー工法は向きません。
- 瓦屋根(重い屋根の上に重ねると、建物への負担が大きい)
- 野地板や垂木など、下地が腐食している屋根
- 長期間の雨漏りで内部まで傷んでいる屋根
瓦屋根は、基本的に葺き替え側です。理由と代替は瓦屋根にカバー工法は不向き?で解説しています。
下地が傷んでいるのに表面だけ新しくすると、雨漏りが再発しやすいです。この場合は葺き替えを先に検討します。
カバー工法の施工の流れ
標準的な流れは、次の5つです。
- 既存屋根の点検(雨漏り、下地、破損)
- 棟板金の撤去
- 防水シート(ルーフィング)の施工
- 新しい屋根材の施工
- 棟・ケラバ・水切りなどの役物
カバー工法の本体は、新しい防水層を乗せることにあります。屋根材だけでなく、ルーフィングの種類も見積で確認してください。種類の違いはカバー工法の防水シートで扱っています。
何日かかるか、工事中の生活への影響はカバー工法の工期にまとめています。
カバー工法の費用の目安
一般的な戸建て(延床30坪前後)なら、屋根カバー工法の総額目安はおおむね80万〜150万円です。官兵衛ルーフの公開料金は66万〜143万円(税込)で、この幅と重なります。確定金額ではありません。
総額は、屋根の実面積、屋根材、防水のグレード、足場、敷地条件で動きます。延床坪をそのまま掛けた数字ではありません。
30坪の内訳、屋根材別、見積の見方は屋根カバー工法の費用相場で扱っています。火災保険の対象になるかはカバー工法と火災保険を見てください。
カバー工法で失敗しやすい点
失敗しやすいのは、下地を見ない施工、安さだけで決めること、経験の少ない業者への依頼です。カバーは既存を残すため、内部の傷みを見逃すと雨漏りが再発します。
- 見た目だけで着工し、野地板の傷みを残す
- 極端に安い見積で、防水や役物が薄い
- 棟やケラバの納まりが雑で、雨水が入る
施工前に確認したい注意点はカバー工法で後悔しないための注意点にまとめています。耐震の心配はカバー工法と耐震性、何年持つかはカバー工法の耐用年数です。
屋根材・耐用年数・工期など、詳しい記事
このページはカバー工法の入口です。費用・屋根材・注意点の詳細は、公開済みの記事へ進んでください。
| 知りたいこと | 記事 |
|---|---|
| いくらかかるか | 費用相場(30坪・内訳) |
| 何日で終わるか | 工期の目安 |
| 後悔しない注意点 | 施工前の5つの注意点 |
| 何年持つか | 耐用年数 |
| 防水シートの違い | ルーフィング |
| 地震に弱いか | 耐震性 |
| 保険は使えるか | 火災保険 |
| 瓦でもできるか | 瓦屋根とカバー工法 |
| ガルバリウムにするか | ガルバリウムの費用と耐用年数 |
| シングルは向くか | アスファルトシングル |
福岡・北九州・下関で検討するとき
全国の相場だけでは、現地条件が乗りません。福岡・北九州・下関では、沿岸の塩害、風、狭小地の足場、急勾配で仕様が変わりやすいです。
見積に、足場の条件、屋根材の耐食仕様、搬入方法の説明があるかを見てください。確定金額は現地調査のあとです。
よくある質問
カバー工法は何年持ちますか?
屋根材と防水、点検の頻度で変わります。金属屋根なら20年超を目安に語られることが多いですが、保証年数そのものではありません。詳しくは耐用年数の記事を見てください。
雨漏りしていてもできますか?
初期なら候補になることがあります。長く放置して下地まで傷んでいる場合は、カバーでは足りません。まず原因調査が先です。
工事は何日かかりますか?
戸建てなら数日〜1週間前後が目安です。天候と屋根形状で伸びます。生活への影響は工期の記事にあります。
火災保険は使えますか?
経年劣化のリフォームには、原則使えません。台風や飛来物など、災害が原因と認められる場合に限られます。条件は火災保険の記事を見てください。
まとめ
カバー工法は、既存屋根の上から新しい屋根材を重ねる工事です。スレートや金属屋根で、下地が健全なら候補になります。瓦、下地の腐食、深刻な雨漏りには向きません。
大切なのは「カバー工法が良いか」ではなく、自宅の屋根にカバー工法が適しているかです。向きが分かったら、費用と注意点の記事で中身を確認してください。
屋根の状態が分からない場合は、点検からご相談ください。電話は0120-97-6002、メールはページ下部のフォームからどうぞ。
