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屋根カバー工法の失敗例7選!原因と失敗を防ぐ確認点を徹底解説

屋根カバー工法の失敗例。よくある原因とやり直しを防ぐ確認点

「カバー工法で失敗することってあるの?」

「うちの屋根でも起きるのか心配…」

「もし失敗したら、どう直せばいいの?」

このように感じたことはありませんか?

カバー工法は費用も工期も抑えやすい工事です。そのぶん「本当に大丈夫なのか」と不安になる方も少なくありません。

結論からお伝えすると、カバー工法の失敗は、着工前の点検と見積もりの中身でかなり防げます。

実際に多いのは、

  • 傷んだ野地板の上に重ねてしまう
  • 強風地で屋根材がはがれる
  • 勾配の条件を外して雨漏りする
  • 安い防水シートで数年後に雨漏りする
  • 雨漏りを止めないまま蓋をする
  • 棟や軒先の納まりが甘い
  • 換気不足で結露する

といったケースです。

いずれも、着工前に見分けられるものばかりです。

今回は、屋根カバー工法の失敗例とその原因、失敗を防ぐ確認点、失敗したあとの直し方まで詳しく解説します。

屋根カバー工法の失敗とは?工事後に起こる4つの不具合

カバー工法の失敗とは、工事のあとに雨漏りや屋根材の飛散が起きてしまう状態です。

カバー工法は、今ある屋根材を残したまま、その上から新しい屋根材を施工する工事です。解体や廃材が少ないため、葺き替えより費用も工期も抑えられます。

ただし、今ある屋根と下地をそのまま使い続ける工事でもあります。

そのため、下地が傷んだままだと、

  • 台風のあとに屋根材が飛ぶ
  • 止まったはずの雨漏りが再発する
  • 数年で防水シートが寿命を迎える
  • 小屋裏が結露して野地板が腐る

といった不具合につながるケースがあります。

やっかいなのは、工事の直後ではなく数年後に症状が出る点です。見た目がきれいになった時点では気づけないため、着工前の判断が重要になります。

関連記事:屋根のカバー工法とは?施工方法や向いている屋根、注意点を徹底解説

カバー工法でよくある7つの失敗例と原因

よくある失敗。野地板・強風・勾配・防水・雨漏り・役物・結露

失敗の多くは、「今ある屋根の上に重ねる」という前提を外したまま工事を進めたことが原因です。

カバー工法では、下地の状態がそのまま仕上がりに影響します。

ここでは、実際に起こりやすい【7つの失敗例】を紹介します。

傷んだ野地板の上に重ねる

野地板が腐ったまま重ねると、新しい屋根材を固定できません。

ビスや釘は、しっかりした下地に効いてはじめて力を発揮します。板がやわらかい状態では、屋根材が止まりません。

次のような提案には、注意が必要です。

  • 小屋裏にシミがあるのに、屋根の上だけを見て工事をすすめられた
  • 野地板がやわらかいのに「見た目は問題ない」と言われた
  • 過去の雨漏りの原因を調べないまま重ねようとしている

下地が広く傷んでいる場合は、カバー工法ではなく葺き替えが必要です。

着工前に小屋裏まで確認してもらえたかどうかが、この失敗を防ぐポイントになります。

強風地や高台で屋根材がはがれる

風の強い場所では、留め方や屋根材の選び方を誤ると屋根材がはがれます。

カバー工法は既存屋根の上に新しい層を載せるため、風の力が新しい留め部分に集中するからです。

特に多いのが、

  • 棟板金の飛散
  • 軒先からの巻き上げ
  • 横葺き屋根材の連続したはがれ

といった症状です。

釘かビスか、棟の下地をどうするか、ケラバをどう納めるか。こうした仕様は、その家に当たる風によって変わります。

全国どこでも同じ仕様という提案には、注意が必要です。

勾配のゆるい屋根に横葺きを載せる

屋根の傾きがゆるい家に横葺きを載せると、雨漏りにつながります。

横葺きの屋根材は、2.5寸以下では使えないとされる製品が多いためです。

メーカーが定めた施工条件を外れると、雨漏りだけでなく製品保証の対象からも外れる場合があります。

勾配は現地で測るものです。図面の数字と実測がずれている家も少なくありません。

条件を外れている場合は、縦葺きや葺き替えなど別の方法を検討することになります。

安い防水シートが先に寿命を迎える

屋根材が元気でも、防水シートが先に寿命を迎えると雨漏りします。

カバー工法のあとは、古い屋根の防水層に頼れません。新しく敷いた防水シートが、雨を止める最後の砦になります。

ところが見積もりに「ルーフィング一式」とだけ書かれていると、どのグレードを使うのか分かりません。

防水シートには、

  • 20年から25年ほどもつ改質アスファルトルーフィング
  • それより耐久性の低い汎用品

などの違いがあります。

見積もりを見比べるときは、製品名まで書かれているかを確認してください。

関連記事:カバー工法の防水シートに違いはある?ルーフィングの種類と特徴を解説

雨漏りを残したまま蓋をする

雨漏りしている屋根にそのままカバー工法をかけると、必ず再発します。

重ねるだけでは、内部の腐食も雨水の入り口もなくならないためです。

むしろ上から蓋をすることで、あとから原因を調べにくくなります。

先に必要なのは、雨水の入り口を特定して下地を直すことです。傷みが広い場合は葺き替えになります。

天井にシミが出ているのに「カバー工法で止まります」としか説明されない場合は、注意が必要です。

棟や軒先の納まりが甘く雨水が入る

屋根の平らな面がきれいでも、端の納まりが甘いと雨水が入ります。

雨水は屋根の中央からではなく、端から入ってくるためです。

よくあるのは、

  • 棟の下地が腐ったまま、新しい棟板金だけを取り付ける
  • ケラバの立ち上がりが足りず、横なぐりの雨で水が回る
  • 板金の納まりが甘く、シーリングだけで雨を止めようとしている
  • 見積もりの棟やケラバが「一式」で、長さも仕様も分からない

といったケースです。

端の部材が見積もりに出てこない場合、平らな面の単価だけを安く見せることもできてしまいます。

換気不足で結露し、野地板が傷む

屋根の中で空気が動かなくなると、結露によって野地板が傷みます。

屋根が二重になることで、小屋裏の湿気が抜けにくくなるためです。

棟換気や軒換気を省いてしまうと、雨が入っていなくても内側から腐食が進みます。

工事のあとに小屋裏が蒸れる、冬に結露の跡が出るといった形で気づくケースが多いです。

見積もりに換気部材の記載があるかどうかも、確認しておきたいポイントです。

カバー工法の4つの問題点・デメリット

問題点。下地を直せない・重量増・原則1回・将来の二重撤去

カバー工法には、費用を抑えられる反面、4つの問題点があります。

  • 下地を直接直せない
  • 屋根が重くなる
  • 重ねられるのは原則1回まで
  • 次の工事で撤去費用が増える

いずれも、今ある屋根を残す工事だからこそ起きる制約です。

下地を直接直せない

カバー工法では、野地板を全面的にやり直すことができません。

今の屋根材をはがさないため、傷みの範囲が見えにくいためです。

狭い範囲であれば部分的に補修できますが、広い範囲で腐食している場合は葺き替えになります。

点検口から小屋裏を確認してもらえたか、その写真が残っているかを見ておくと安心です。

屋根が重くなり耐震性に影響する

屋根が一層増えるため、建物にかかる重さも増えます。

一般には1.3倍から1.6倍ほどといわれますが、組み合わせる屋根材によって変わるため目安として考えてください。

1981年より前に建てられた木造住宅では、構造の確認が必要になる場合があります。

軽いガルバリウム鋼板を選べば、増える重さは抑えられます。

関連記事:カバー工法は地震に弱い?施工前に知っておきたい耐震性の基礎知識

重ねられるのは原則1回まで

カバー工法で重ねられるのは、原則1回までです。

三重に重ねると、固定も防水も成り立ちにくくなるためです。

次に屋根を直すときは、二重になった屋根材を撤去することになり、その分の費用がかかります。

「また何年かしたらカバー工法で安く直せます」という説明は、そのとおりにならないケースが多いです。

今回カバー工法を選ぶ場合は、次は葺き替えになる前提で考えておくと安心です。

カバー工法ができない5つの屋根

できない屋根。瓦・下地腐食・既カバー・緩勾配・雨漏り

次のような屋根では、カバー工法は選べないケースがほとんどです。

屋根の状態カバー工法向き先
和瓦・セメント瓦対象外が多い葺き替え(または葺き直し)
下地が腐っている不可葺き替え
すでにカバー済み原則、重ねない葺き替え
緩勾配不可のことがある屋根材の施工条件と実測
深刻な雨漏り蓋だけでは足りない原因特定のうえ葺き替えが多い

表面に凹凸がある、下地が傷んでいる、勾配が条件を満たさない。こうした状態では、屋根材の固定も防水も成り立ちにくくなります。

これらに当てはまるのにカバー工法をすすめられている場合は、注意が必要です。

関連記事:瓦屋根にカバー工法は不向き?葺き替えが選ばれる理由を解説

失敗を防ぐために着工前に確認したい4つのポイント

確認点。下地点検・一式不可・写真確認・安さ注意

ここまでの失敗は、着工前の4つの確認でかなり防げます。

  • 小屋裏と下地を点検してもらう
  • 見積もりの内訳を確認する
  • 施工前後の写真を出してもらう
  • 金額が相場から外れていないか見る

ここでは、それぞれのポイントを紹介します。

関連記事:カバー工法で後悔しないために!施工前に知っておきたい5つの注意点を解説

小屋裏と下地の点検を先に行う

屋根に上がる前に、小屋裏と下地を見てもらうことが重要です。

失敗の起点は、外から見えない部分にあるためです。

点検口から確認したいのは、

  • 野地板の裏側の雨染み
  • 踏んだときにやわらかい箇所
  • 断熱材の濡れやカビ

などです。

その場で写真を見せてもらえるかどうかも、業者を判断する材料になります。

一式見積は比較できない

材料名も数量も書かれていない「一式」の見積もりでは、他社と比べられません。

防水シートや換気部材を減らしても、総額だけなら安く見せられるためです。

確認しておきたいのは、次の6項目です。

  • 足場
  • 防水シート(製品名まで)
  • 屋根材
  • ケラバ
  • 換気部材

相見積もりを取るときは、総額ではなく、この6項目がそろっているかで比べてください。

関連記事:屋根カバー工法の費用相場|30坪の内訳と見積の見方

施工前後の写真を出してもらう

下地を確認したかどうかは、写真を見せてもらうのが確実です。

口頭の「問題ありません」だけでは、当時の状態が記録に残らないためです。

お願いしておきたいのは、

  • 着工前の小屋裏と既存屋根
  • 防水シートの施工中
  • 棟やケラバの納まり
  • 完工後の全体

の4場面です。

写真が出てこない場合は、実際には点検していない可能性もあるため注意が必要です。

相場より極端に安い見積もりは中身を確認する

相場より極端に安い見積もりには、理由があります。

官兵衛ルーフのカバー工法は、66万円から143万円(税込)で公開しています。

また、一般的な相場は30坪でおおむね80万円から150万円が目安です。

この下限を大きく下回る「工事一式」の見積もりでは、

  • 防水シートのグレードが低い
  • 棟やケラバの部材が省かれている
  • 換気部材が入っていない

といったケースがあります。

安さだけで決めず、内訳を確認することが重要です。

北九州・福岡・下関で失敗しやすい3つの条件

北九州・福岡・下関。台風・高台・塩害

北九州や下関では、台風と潮風の両方に備える必要があります。

関東や関西を前提にした解説では、風と塩害の話が薄くなりがちだからです。

エリアごとに見ておきたい条件は、次のとおりです。

  • 下関・北九州の沿岸や高台:棟板金の飛散対策と、サビに強い材料選び
  • 洞海湾・響灘に近いエリア:潮風による塩害の影響
  • 久留米・筑後平野側:勾配や敷地条件、足場の掛け方

関門海峡に近い場所や海風の通る高台では、留め具をビスにする、棟の下地を腐りにくい材料に替えるといった対策が有効です。

ただし、沿岸向けの仕様をそのまま内陸に採用する必要はありません。どこまで仕様を上げるかは、現地を見て判断することになります。

カバー工法で失敗したときの直し方

失敗したあと。点検・保証は契約次第・保険は災害原因

失敗に気づいたら、まず点検からはじめます。

原因が分からないまま、安く蓋をし直しても再発するためです。

確認する順番は、次のとおりです。

  • 雨漏りや飛散の原因を特定する
  • 施工店の保証書と契約内容を確認する
  • 火災保険が使えるかを確認する
  • そのうえで工法を決める

火災保険は、台風などの自然災害が原因の場合に対象となるケースが多いです。経年による劣化のやり直しは、対象外になる場合がほとんどです。

工事内容や契約でトラブルになった場合は、お住まいの地域の消費生活センターや、住宅リフォーム・紛争処理支援センター(住まいるダイヤル)に相談できます。

関連記事:カバー工法の費用は火災保険でどこまで補償される?対象条件を徹底解説

屋根カバー工法の失敗に関するよくある質問

よくある質問。問題点・できない屋根・耐用年数・この記事は屋根

カバー工法の失敗について、よくいただく質問にお答えします。

屋根カバー工法の問題点は?

下地を直接直せないこと、屋根が重くなること、重ねられるのは原則1回までであること、次の工事で撤去費用が増えることの4つです。

いずれも今ある屋根を残す工事だからこその制約です。下地が健全なときに選ぶ工法だとお考えください。

カバー工法ができない屋根は?

瓦屋根、下地が腐っている屋根、すでにカバー工法をしている屋根、勾配のゆるい屋根、雨漏りがひどい屋根です。

屋根材の固定と防水が成り立ちにくいためです。これらの屋根に重ねると、失敗する可能性が高くなります。

屋根カバー工法は何年もつ?

金属屋根であれば、おおむね20年から30年が目安です。

防水シートは20年から25年ほどで、施工店が出す保証年数とは別のものになります。

ただし、もとの下地が傷んでいたり、安い防水シートを使っていたりすると、目安より短くなるケースもあります。

関連記事:カバー工法は20年以上持つ?耐用年数の目安と長持ちさせる5つのポイント

カバー工法の欠点・デメリットは?

問題点として挙げた4つと同じです。下地の状態が見えないこと、重くなること、重ねられるのは1回までであること、次に撤去費用がかかることです。

費用を抑えられる理由と、この欠点は表と裏の関係にあります。両方を知ったうえで、カバー工法か葺き替えかを選んでください。

外壁カバーで後悔することはありますか?

外壁のカバー工法は、屋根とは別の工事になります。

検索すると外壁や窓の後悔談も出てきますが、屋根の失敗例をそのまま当てはめると判断を誤るため注意が必要です。

屋根の状態は、小屋裏と下地を確認しないと分かりません。

気になることがあれば、お電話 0120-97-6002(受付 10:00-18:00/定休日:月曜)、またはページ下部のフォームからお気軽にご相談ください。

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